第三章・孤立無援社会

ホームレスと予備軍の低年齢化

最近の傾向として、ホームレス予備軍ホームレスの平均年齢の低下があげられます。特に二十代や三十代が増加していると言われています。

「三十代、ましてや二十代であれば就職先も見つけやすいはずなのに…」と不思議に思われるでしょう。しかし、私たち宮崎 ほほえみの会へ相談に来られた方々には二十代や三十代は勿論、女性もいます。
この世代に多いのが精神的な理由によって働く事への抵抗を持っている方が多い事もあります。
高校や大学、専門学校卒業後に就職し、生まれて初めての仕事で、会社や上司からのパワーハラスメント、先輩や同僚、取引先やお客からのいじめや嫌がらせ、社会通念を脱したブラック企業の体質など、今まで経験したことも無いような理不尽な大人の事情によって、鬱になってしまったり対人恐怖症のPTSDで仕事に対する恐怖心に翻弄されてしまい、就職できない方もいます。

皆様が想像されるであろうホームレスは、駅や公園などにダンボールやブルーシート等で居住空間を作り、そこに定住している…。というイメージをお持ちでしょう。
しかし、実際は予備軍の項でお話したような(特に、野宿がとても危険な女性は)24時間営業の店舗や自家用車等を宿泊施設代わりに利用していたり、若い世代であれば、友人との繋がりに強く依存する傾向にある為に知人や友人宅に居候を転々していたりする事も多いのです。

また、服装や髪型など身形に大変気を使っていますので、このページをご覧になっている貴方が街ですれ違っても、バスや電車で横に座っても気が付かないでしょう。

私たちから見たら、ご本人が否定したとしても住居困窮者であれば、仕事をしていてもホームレス予備軍ではなくホームレスだと思うのです。

孤立無援社会

ではなぜ、ホームレスになってしまうのでしょうか。
全てとは言い切れませんが、複雑な家庭環境が影響していて親兄弟等の家族に援助を求められない事が多いのも事実です。
●両親との死別
●離婚等で連絡の手段が無い
●暴力や借金、色々な事情で家族との修復が絶望的な関係
●家出以来、家族とは音信不通
●法を犯し服役出所後、家族と連絡が途絶えた
…など、相談し頼れるはずの家族がいない人たちが多いのです。

本人の意思に関係ない理由で、社会から孤立してホームレスになってしまうこともあります。
●養護施設出身
●特別学校出身
●重度の障害
●精神的疾患
●同一性障害
●様々な理由による迫害や差別

切欠は小さな出来事でも、突然の出来事でも、様々な理由で自分自身に降りかかって来た負の連鎖を止める事が出来なくなり、ホームレスになってしまった人が多いのも事実です。
ホームレスになってしまったと言うことは、助けを求める人がいない=社会から孤立無縁になる事を意味してしまうのです。
そして、就職活動や入居場所を探したり入居する時に大変なハンデを負う、所謂住所不定となってしまい、人間らしい生活を取り戻すのは大変難しくなります。

私たちは、活動を通じて感じたのは、進んで自らホームレスになった人はいないと言い切れるでしょう。

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